革とは
革とは・・・
革というと牛、馬、豚、羊などが主流です。動物の皮はコラーゲンというたんぱく質でできた繊維が縦横にからみあった天然の繊維になります。
革とは、動物から剥いだ生の状態を「皮」といい生皮から毛を取り除き、様々な処理によって柔らかく腐りにくくした状態を「革」といいます。
皮を柔らかくして革にする工程を、『鞣し(なめし)』といいます。鞣し方には、植物タンニンなめしとクロムなめしなどが有り、植物タンニンなめしは茶褐色系で伸縮性が少なく、厚みをもたらすことができます。クロムなめしは、柔軟性があり、耐熱性に優れて生産性に富んでいます。
牛、馬革のように大きい皮革は一般的に、1頭分の革を背中で半分にカットした大きさ(半裁)を1枚とし、その他の動物の革は1頭分を1枚として販売されています。皮革の販売単位は、10平方cmを1DS(デシ)といって1枚当りが何DSあるかによって価格が決まります。
尚、皮から表面の毛を除去した後の面を吟面(銀面)と呼んでいます。
革について知っておこう
革製品を購入して、色落ちなどのトラブルを経験した方も多いと思います。できる限り感触の良いナチュラルなものを作ろうとすると、色落ちしやすくなり、また、色落ちしにくくすると、革の風味(良さ)がなくなってしまいます。キズも同様で、着色が厚くなると傷は見えにくくなりますが、革が硬くなってしまい革本来の感触が失われてしまいます。より良い革を作るべく日々の努力を致しておりますが、ご利用されるお客様にもご理解いただけるとありがたいです。
革のすばらしさ・・・保温性があり、通気性が良いのでむれにくく、丈夫で燃えにくいといった特徴があります。
革製品を長く使っていただく方法として、
- こまめに拭くこと
- 湿気を与えないこと
- ほこりをよく拭き取ること
- 皮革にも休息を与えること
上記4点でも革製品にお手入れしてあげますと、革製品は、使い込むにつれて個々に深い味わいが出てきます。同じ風合いを持つ品は、2つと有りませんので愛着もわいてくることでしょう。
革からのお願い(手入れ方法)
詳しい内容は「皮革製品のお手入れ・保存方法」をご覧下さい。
ここでは簡単な内容を述べさせて頂いております。
- 革は水に濡れるのが苦手です。雨の降る日に革靴を履いたときなど、革の色が落ちたり、形がくずれたり、カビがはえたりといった問題がおこる場合があります。まず革製品は、出来るだけ濡れないようにすることをオススメします。もし濡れてしまったときは、水分をよくとって、陰干しをして下さい。
【注意】ストーブの前などで急に乾かすと革がいたみます。 - 乾燥剤を使うときは、革に直接ふれると革がいたむことがありますので、注意しましょう。
- 靴の場合同じ靴を履き続けるより、いくつかの靴を交代で履いたほうが、長持ちします。その他の革製品にも、ときどきお休みをあげて、製品にあった手入れをすると良いでしょう。
(東京都立皮革技術センター 参照)
「革について」